先週始まったオリンピックですが、開会式では選手の入場にゲーム音楽が使われ話題になりました。
否定的な意見もなくはなかったですが、当のゲーム関係者、特にドラクエやFFが作られた時代の関係者の方は、「あれだけ大人達から嫌われていたテレビゲーム、その音楽がオリンピックで使われるようにまでなった」というコメントがたくさん見られました。
自分も世代的に幼児、小学低学年にファミコンが流行り、学年が上がるにつれてゲーム機やグラフィックの性能がどんどん上がっていき、新しいジャンルが増え、といった時代とともに成長した世代で、「当時は親をはじめ周りの大人やテレビも「ゲームをやると頭がわるくなる」みたいな否定的な意見が多かった記憶があるので、そういったコメントも「確かになぁ」という思いです。
ただ、当時からゲーム音楽はドラクエなどのクラシカルな曲調からロックやジャズなど様々なジャンルの曲に溢れていて、当時は単純に曲が好きでいくつかサントラを持っていましたが、今聞いても当時の作曲者の方の感性の豊かさや知識、技術の高さには驚かされます。
大人になり、ゲームの音楽に関わらせていただく機会も得て、その道の方々と話すようになると、本当に色んな音楽的バックボーンを持つ方が情熱と努力で1曲1曲を作曲しているということがより分かるようになりました。
どの方も活動のジャンルに関わらず様々なジャンルとその技法、新しい楽器やパソコンの知識がどんどん更新されていくなかで常に研究、勉強し自分の音楽を作っています。
そんな作曲家のみなさんの情熱を知ることができた今ではこうして世界中でゲーム音楽が広く愛され認知されるようになったのも当然のことだと思います。
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