言わずと知れた、バスケ漫画の、もとい漫画の金字塔「スラムダンク」。僕はリアルタイムで連載されていた世代ですが、当時はこの漫画の人気でバスケ部員がめちゃくちゃ増えていました。
僕も大好きな漫画で、運動音痴ながら、あー、運動が得意な人はこんな感じなんだなーとか、目標に向かって努力する姿とか、いろんなことを感じながら夢中で読んでいました。
スラムダンクの中で、初心者として入部した主人公・桜木花道がシュートの精度を上げるために20000本のノルマを合宿中に達成するという場面があるのですが、この練習中、仲間に動画を撮ってもらって、練習後に見返すというシーンがあります。
初めて自分のシュートする姿を見た桜木は「コレがオレ?このカッコ悪いのは誰だ」とショックを受けます。しかし、練習を重ねるにつれてだんだんよくなるフォームを見返しながら、「ボールはもうちょっと高くあげたほうがいいかな」と改善できるポイントを自分から探すようになります。
話をトランペットのレッスンに変えるのですが、僕の教室でも、たまに生徒さんの演奏をスマホなどで録音して一緒に聞き返してみることをしています。
これは上記の話と似ていて、慣れないうちはどうしても「こうやって演奏したい・している」という認識と、「こうやって聞こえている」という現実に大きなギャップが出てしまって、僕がレッスン中にお伝えするよりも実際に聞いたほうがわかりやすい場合があるからで、実際に聞いてみるとやっぱり「こう吹きたい」という思いと実際の演奏には大きな差を感じたりするようです。
昔話にはなりますが、僕が中学生の頃はラジカセでカセットテープでの録音はどうしても音が悪くトランペットの音量だと音が割れてしまったり持ち運びが苦労したりと結構大変でした。
それが、MDが出て、気軽に録音ができるようになり、今ではスマホでもそこそこニュアンスを拾えるレベルでの録音はできるようになりました。
ポケットから取り出せばすぐ自分の演奏をチェックできるのはありがたいです。
自分が中高生の時にコレがあればなーと思ってしまうので、学生の子には特に録音をお勧めしています。じゃんじゃか録って自分の表現を磨いてもらいたいなと思います。
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