最近、Apple Musicでいろんなアーティストの過去のアルバムを検索すると、リマスター版が出てくることが多くなってきました。(というかリマスターされた年を見ると2000年代後半くらいからリマスターされた音源を発売する流れが増えてきている?)
レコーディングの工程で、録音された各パートの音を混ぜて、効果もつけながら、ひとつの曲としてまとめてCDや配信できる状態まで持っていく工程を「ミックス」、「マスタリング」というのですが(ミックスとマスタリングは人によって指す工程が若干違います)、ミックス、マスタリングの仕方、エンジニアさんによって、再生した時の音楽体験は全くの別物に変化します。
本当にすごく変わるのですが、この辺りが経験しないといまいちピンと来なかったりする工程でもあります。レコーディング部屋に音量のつまみがたくさんある広い机がある映像を見た方も多いと思いますが、そういうつまみの調整やそのほか色々な調整を行います。
長い説明になってしまいましたが、その最終工程を再度行って過去に発売された音源をまた違う音楽体験として提供するというのがリマスター版ということになります。
時代によってミックス、マスタリングにも流行りがあったりするのですが、それを現代人にも体験しやすい響きに調整する場合もありますし、レコードの時代だと当時の録音環境や残っている音源の状態があまり良くなかったりするものを、より聞きやすい状態にするという場合もあります。
サブスクではオリジナル版、リマスター版、両方を聞くことができることも多く、聞き比べると色々面白いですし、ミックスの重要性もわかって面白いです。いろんなジャンルで「名盤」と呼ばれるものはリマスター版が出ているものも多いですので、見かけた時はぜひ両方聴き比べてみていただくと楽しいと思います。
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