僕はこれまで単発のレッスンを除くと、トランペットを3人の先生に師事してきました。
大学を卒業してからも20代の頃はレッスンをポツポツと受けていたのですが、先日同門の友人から誘ってもらい、ヒロ野口先生のレッスンを(本当に)久しぶりにグループで受けてきました。
レッスンでは基礎を中心にその場で与えられた課題を参加者で取り組みながら、ヒロさん(と僕たちは呼びます)の近年の奏法や音楽についての気づきや考え方を聞きながら、自分の考えや感覚と照らし合わせながらより良い方向を模索していく時間を過ごしました。
ヒロさんはアメリカでトランペットを始め、学び、活動していたこともあって、所謂日本的な先生と生徒の関係性とは違うレッスンスタイルです。いろんな事柄に対して、「こうだからこうしなさい、こうあるべき」というよりは、「自分はこういう理由でこう解釈しているのでこうしている、君は何をどう考えていて(感じていて)どうしたい?」と、各々が自分のことは自分に最終決定権があるというスタンスで「与える-与えられる」というだけとはちょっと違うレッスンです。
子供の頃から上から下で教わったことを覚えることが正解の学生生活だった僕にとって習い始めたころはこのスタンスに戸惑いも感じたりもしたのですが、レッスンを重ねるにつれて「もっと主体的に音楽、トランペットを楽しんでいいんだな」という心地よさが体感できるようになっていきました。
久しぶりのレッスンもその心地よさは20代に受けていたころと変わらず、新しい刺激をたくさん受けてきました。
Comments