前にも触れましたが…


レッスンの中で、「あ、この話前も聞いたな」ということや、「以前言ったことがあるかもしれませんが…」と僕から前置きをつけつつお話することがあります。 お恥ずかしい話ですが、大学を出てちょっとずつレッスンをさせて頂く機会をいただくようになったばかりのころは、この「前にも言った話をもう一度する」ことが苦手でした。 たぶん勘違いをしていたということなのですが、お金を頂いてレッスンする以上、何かを得て帰ってほしいので、以前話した話をするということは、「生徒さんにとって時間を浪費させてしまっている」という心苦しさと、「この先生、おんなじことしか言わないな、引き出しないんだな」と思われることへの不安があったのだと思います。 しかしながら思い出してみると、自分もレッスンを受ける中で、何度となく言われたセリフというのはありますが、「また言ってるな」と思った記憶はありません。 むしろ、「べつな箇所でも同じことを言われた。きっと、こういう時は共通してこういうことに気をつけるんだな」とか、「あー、これは変なクセがついているんだな」と回が増えることで、理解できるようになったことを思い出したとき、同じ話をすることの大切さがわかったような気がしました。 同じことを言うことで、生徒さんの中に点として残ったものがだんだん線に変わっていくと気づけたことで、言うべき時にきちんと「前にも話した話」をお伝えできるようになったのでした。


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吹奏楽をやっていた人間としてはなんとなく夏はコンクールの季節というイメージが今でもあります。 去年一昨年はコロナのせいもあってモヤモヤとした夏だったのですが、今年は学生の生徒さんは何人か、外部の指導に行っている高校もですが吹奏楽コンクールに出場していました。それとは別にソロコンクールに出場された生徒さんもいて、なんだか暑い夏が帰ってきたのかな、と、生徒さんも僕もメラメラと燃えた8月でした。 音楽に