top of page

魔法の部分


先月、とある高校生のピアノ演奏を聴きました。

某リフォーム番組で流れる曲で、なぜその曲を選んだかは聞いていないのですが、半年間、この曲だけを練習したとのことでした。

ミスタッチや、テンポのたどたどしい部分もあったりしたのですが、彼のその演奏には不思議な世界観が存在しました。

それが、実際の体験からくるものなのか、心象風景なのかはわかりませんが、確かに「こういう音・こういう旋律を奏でたい」という意思を感じました。

高校生らしい、透明感のある表現で、自分の高校生の頃の気持ちも蘇った気がしました。

テクニックがある事はもちろん大切ですが、何かを表現しようとしている演奏には上手かどうかにかかわらず人の心を動かす何かが宿ることがあります。

科学がいろんなことを解明して、ネットやテレビであらゆるジャンルの裏側が見え始める中にあっても、それでも音楽には魔法のような力があると思いました。

自分も技術だけでなく、そういう部分も表現することを忘れたくないなと思わされた、心に残る演奏でした。


最新記事

すべて表示

・切り替えがたくさん 今月は色々とやることが多岐にわたっていました。 楽器も色んな種類、演奏スタイルも色々、日々対応しないといけないものが変わって頭も唇もはちゃめちゃに忙しい日々でした。 特に大音量とカップサイズの大きなマウスピースに対応するためにかなりアンブシュア、アパチュアが開き気味で演奏する時間が多くなってしまって、先週くらい、細かいニュアンスがどーにもできない状態に陥ってしまいました。反省

5月もあっという間に終わりそうですが、 少し思い出しながら今月のことを書いてみます。 ・ライブ 今月は所属バンドで元ピチカート・ファイヴの小西康陽さんのライブのバックバンドを担当させていただく機会がありました。90年代、渋谷系と呼ばれる音楽のムーブメントがありましたがその中心のひとつがピチカート・ファイヴです。 僕も高校生の終わり頃から大学生時代によく聞いていました。そんなピチカート・ファイヴで作

bottom of page