昨年末、指揮者クルト・マズア氏の訃報が知らされたばかりでしたが、 先日また、指揮者ニコラウス・アーノンクール氏が亡くなったというニュースがありました。
一時期から日本でも古楽派とでも呼べばよいのでしょうか、古典・バロック以前を軸として、作曲された頃の楽器、奏法を再現、再構築した演奏を試みるといった人、団体、演奏アプローチが増えてきて、そういった演奏を特に好む方々というのも増えてきています。
昔、僕は某大型CDショップのクラシックコーナーでアルバイトをしていたことがありますが、古楽、古楽器、古楽奏法のCDを買う方というのは決まっていて、また、そういった方は、古楽系のCDをメインに買われる方が多かったです。
そんな古楽好きな方を含め、熱心なファンがたくさんいて、新譜のCDが出る度、話題になっていたのがアーノンクールでした。
かなり特徴的な演奏をするので、大好きな方と苦手な方、真っ二つに別れるという印象の指揮者でしたが、今回の訃報をうけて、僕のまわりでも、「あのCDは今でもしょっちゅう聴いてる」「あの人の演奏はどうも苦手で…。」などいろんな話が出ていたので、今更ながらやはり注目度・人気の高い指揮者だったのだなと思ったのでした。
独特の演奏ではありますが、何冊か本も書かれていて読んでみると、腑に落ちる部分も多かったです。