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調子がくずれるときの話


9月ですね。

毎年使っている手帳の2017年版が今日から発売らしく、ことしもあっという間に終わりそうで、月日の流れの早さにはいつも滅入ってしまいます。

学生さんは今日から学校といところも多いみたいですね。

コンクールや学校行事など、吹く量も学生さんは多いですが、その分コンディションも崩しがちです、当教室の学生さんも、レッスンが空いているあいだに調子を崩してしまうことがあります。

昨日もそんな生徒さんがいたので「あれはどう?」「これはどう?」など、いっしょに原因を探っていきました。

身体の感覚は人それぞれなので、どんな表現がその人に合うかも様々です。

僕個人の話ではですが、「楽に」とか「力を抜いて」ということを言われた時は少し疑って練習しています。

馬力のある自動車だとちょっとのアクセルで平気な坂も、軽自動車だと思い切りアクセルを踏まないと登れないように、「楽」「楽じゃない」という感覚はその人の筋肉量によっても感じ方が大きく変わります。以前触れたかもしれませんが、筋トレをしたことのある方は、筋肉量が増えてからの同じウェイトの持ち上がりかたが楽になった経験はあるかと思います。

基本的には身体の大きな方は、比例して筋肉量も多い傾向がありますが、僕の知り合いの女の子で、小さなカラダで高音域もスタミナも人並み以上といった子がいますが、以前、業務用の器具で測定したところ、上半身の体脂肪率がとても低く、筋肉量がとても多いことにびっくりしたこともあります。(数値てきにはハードトレーニングをするアスリート並みでした)

もちろん、トランペットはいろんな要素のバランスで演奏するので、どんな人でも「もう少し楽に吹けないかな?」という観察は必要だと思うのですが、それと同時に、いまやっていることと全く逆のことをやってみて、どうなるかということを試してみると思わぬ発見があることがあります。

また、身体の感覚は成長や筋肉量の変化で変わるので、「前と違う」という感じが問題あることも無いことも両方あります。

どちらにしても、調子がくずれるというのはトランペット吹きは誰しも何度も通る道なので、必要以上に警戒せず、調子がくずれたときは身体の状態を観察して、解決策を考えてみるといいのかなと思います。経験が蓄積されていくと、だんだん自分のコンディションが崩れる時の傾向や対策がわかるようになって、調子がくずれる前に回避できたり、立ち直ることが早くなったりできるようになります。もちろん自分で解決できないときはレッスンで気軽に相談してもらえたらなと思っています。


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