クラシック音楽や作曲家を題材にした映画は幾つもありますが、
その中に1996年に公開された「シャイン」という映画がありまして、
オーストラリアに実在するピアニストをモデルに描かれた物語なのですが、
ストーリーと美しい音楽と映像に魅了されて何十回と見た、思い入れの強い映画です。
しばらく見ていなかったのですが、ふと思い出してDVDを購入してみました。
素晴らしいピアノの才能は持ちつつも、親の厳格で偏執的な父の愛情とピアノによって幼少期〜青年期に人生を縛られ、一度心が壊れてしまった主人公が、再びピアノと、別な人の愛情によって、人生に輝きを取り戻していく…。
ラフマニノフのピアノ協奏曲3番を軸に、様々なピアノ曲が全編を彩りながら進む、厳しくも優しいお話です。ラフマニノフのピアノ協奏曲は2番が人気がありますが、この映画を見てからは3番が大好きになりました。僕だけでなく、そんな人は多いのではないかと思います。
主人公役のジェフリー・ラッシュの演技も素晴らしく、彼はこの作品でアカデミー賞とゴールデングラブ賞で主演男優賞を受章しています。
目に見えず、その効果は数値化しにくいですが、音楽が持つ力はとても大きいと、この映画を見るとパワーと癒やしをもらいます。
レンタルビデオショップにはなかなか置いていないのですが、オススメの映画です。