top of page

トランペットパートのための教則本


昨日、楽器店で気になっていたトランペットの本を2札購入しました。

本日はそのうちのひとつをご紹介します。

全音楽譜出版社から発売されている「デュオ練 トランペット」です。

表紙を見て、お気づきの方も多いと思いますが、「朝練」シリーズの姉妹版で、「朝練」が個々の楽器を吹くスキルを磨くための本に対して、この「デュオ練」は合奏の中で気をつけるべきことを身につけるための本になっています。

監修は吹奏楽コンクール全国大会常連校の埼玉・伊奈学園の顧問、宇畑知樹さん。

母校トランペット科の先輩でもあります。

伊奈学園はコンクール高校の部の中でも、アンサンブル力を磨き上げることで各旋律の見通しのよい、とても透明感のある演奏 で群を抜いており、多くのファンを獲得しています。僕も初めて生で聴いたときからその音楽の作り方に大きく感銘を受け、大好きになりました。

小さい編成による精密なアンサンブルを大編成にも当てはめ、有機的に表現しようとする方向性は、近年、世界のオーケストラでもひとつの潮流となっていると思います。

そして、この流れは近く日本の吹奏楽界にも浸透していくと僕は思っています。

そんな、アンサンブルを大切にする伊奈学園の先生監修ということで、ワクワクしながら購入しました。

内容はまさしく、普段学生・学校の指導をしていて、大事だけれど、多くの学校がそこまでやれていないといった練習のアイデアが整理整頓され示されています。

基本的には2人での練習を想定して書かれてはいますが、パート内数人でやっても大丈夫な内容も多いです。

基礎練習以上に部活の練習の中ではカリキュラムに組み込むことが難しい要素で、この本もとても分かりやすく、取り組みやすく書かれていますが、それでもきちんと取り組むにはハッキリとした目的意識をパートで共有していく必要があると思います。

今年のコンクールが終わって、アンサンブルコンクールや来年のコンクールを見据えてるのであれば、秋からこの練習を取り入れてみてはいかがでしょうか。トランペットだけでなく、他の楽器版も出版されています。間違いなく効果がでると思います。

僕も、改めてアンサンブル力の理解を整理整頓、深めることに利用したいと思います。


最新記事

すべて表示

・切り替えがたくさん 今月は色々とやることが多岐にわたっていました。 楽器も色んな種類、演奏スタイルも色々、日々対応しないといけないものが変わって頭も唇もはちゃめちゃに忙しい日々でした。 特に大音量とカップサイズの大きなマウスピースに対応するためにかなりアンブシュア、アパチュアが開き気味で演奏する時間が多くなってしまって、先週くらい、細かいニュアンスがどーにもできない状態に陥ってしまいました。反省

5月もあっという間に終わりそうですが、 少し思い出しながら今月のことを書いてみます。 ・ライブ 今月は所属バンドで元ピチカート・ファイヴの小西康陽さんのライブのバックバンドを担当させていただく機会がありました。90年代、渋谷系と呼ばれる音楽のムーブメントがありましたがその中心のひとつがピチカート・ファイヴです。 僕も高校生の終わり頃から大学生時代によく聞いていました。そんなピチカート・ファイヴで作

bottom of page