学生の子たちが共通して初見が弱いということを先月はじめのおさらい会でも感じたのですが、初見はある程度”慣れ”の問題だったりしまして、この「初見力」が一定の水準以上だと、楽譜に対する向き合い方や、部活では今まで譜読みにかけていた時間が他の練習に回せたり、後輩の面倒を見ることができたりと、結構良いこともあったりするので、初見力が弱い中高生には、強化月間と称して現在初見のトレーニングを行っています。
初見の力が弱い子は、楽譜に対して「目の使い方」が分かっていなかったり、判断力、決断力が足りなかったりします。このあたりを実体験を通しながら、学んでいきます。
さすがに若いだけあって驚異的な吸収力で、1ヶ月前は全然読めなかった楽譜が、最近ではどんどん読むスピードや正確性が増してきました。
横で見ている僕もビックリですが、ある生徒さんは、本人もずーっと譜面を読むのに時間がかかっていたことを自覚しているので、急に読めるようになって驚いていました。
こういう瞬間はレッスンをやっていてお互い楽しいです。
読むスピードが上がると、エチュードの進度も上がります。結果、曲の中で使われるリズムや音階、分散和音など、より多くのパターンに触れることになるので、この循環に入れると益々、読むスピードが早くなります。
年を越すころには、きっともっと読めるようになっていると思います。