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いくつになっても


関東も梅雨入りとのことですが、今年はメリハリ型だそうで、”降るときは降る、降らないときは晴れる”といった空模様になるそうです。

梅雨の間も晴れてくれるのは嬉しい反面、降る日にあんまりどかどかと降らないでと願ってしまいます。

先日、僕の先生のバースデーライブがあるということで聴きに行ってきました。

クラシックの曲から映画音楽まで様々な曲をパワフルに演奏されていて、毎回のことですがその音楽に圧倒されました。

僕が大学生だった頃、ピアニスト、ヴァイオリニストは高齢でもなお巨匠とよばれ素晴らしい演奏を披露する名手もいましたが、トランペットはそういった楽器にくらべるとパフォーマンスが年齢によって低下するスピードは早かったように思います。

「トランペットの神様」と呼ばれたモーリス・アンドレの最後の来日公演。僕が生で聴くはじめてのアンドレでしたが、往年の演奏を知る人達はひどく落胆したと言っていました。

先生は現在63歳。

オーケストラに在籍していたころと遜色のない輝かしい豊かな音色と朗々とした表現を今でも維持し続けています。日野皓正さんも70を超えてなお精力的に、パワフルに活動されています。

最近はトランペットの演奏家の演奏寿命も伸びてきているのかもしれません。

いくつになっても吹き続けられると思うと、勇気が湧いてきます。

スポーツの世界では「練習中水を飲むな」や「ピッチャーは肩を冷やすな」など、昔言われていたことが今では非常識とされ、180度ひっくり返っているようなことが多くあります。

トランペットも「歳をとったら吹けない」というのはもう過去のことなんじゃないかなと思います。

それだけでなく、「金管は男子がやるもの、パワーが必要」と、昔はそんな話を聞くこともありましたが、国内でも最近はトランペットのコンクールで優勝する女性のプレーヤーがたくさん出てきています。

「身体の大きな方が有利」というのはある意味正しいのかもしれませんが、身体が大きくなくても高い音をバンバンだすプレーヤーもたくさんいます。

正しいと思っていたことが思い込みだったということはこれからもたくさん出てくるように思います。レッスンをする側としてはそういったアップデートされた常識も気にしながら情報収集しないとなと思います。


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