10年ほど前、現在の自宅レッスンの原型となるような個人レッスンをスタートさせたのは、環八にも近い氷川台のとある賃貸物件でした。
一応二部屋ということになっていましたが、部屋と部屋を分ける間仕切りを取っ払って1部屋として使っていた結果、上京してきた父親に「あと1部屋はどこだ?」と言われたこともありました(笑)
土地の広さは都内はしょうがないのです…。
ベランダの眼の前に木がどーんと植えられており、葉もわさわさと茂って日がほとんど入りませんでしたが、それに併せてなぜかダウンライトとスポットライトのみというオシャレ照明になっていたので1日中暗〜い部屋でもありました。
不便もいろいろあるにはありましたが、そこはオーナーも違う何軒かのワンルームマンションがすべて音出しができ、それぞれの物件にはその昔、今では売れっ子のプレーヤーになった人達も住んでいたこともあって、一部の人達からは縁起の良い物件としても知られてもいました。
当時は友人も何人かその物件群に住んでいて、よく一緒に練習したり遊んだりしていました。
その友人たちも今でも音楽活動を生業として続けていることを思えば、やはり縁起のよい物件なのかもしれません。
当時は生徒さんも少なく、機材や教材も少ないような環境で、ほそぼそとした教室のスタートでしたがレッスンをするなかで、より生徒さんに良い環境を模索していく中で引っ越しや設備を整えていき、今の形になっています。
今につながっている色々なことがあの家からはじまった、思い出の多い物件でした。
なんですが、先日通り過ぎるタイミングがありふと目をやると、
今まさに解体中でした!!

個人的に目が飛び出るくらいの衝撃でした…。
都内は結構建物の建て替えなんかも少なくないですし、今は近くでも区画整理もやっているので、特段珍しい話ではないのですが。
おもわず当時同じく住んでいた友人にも写真を送ったところ、同様に衝撃を受けていました。
いやー、びっくりしました。
当時はカメラもあんまり興味がなく、家の写真もほとんど残っていませんでした。
こんなことなら少し撮っておけばよかったかもなーと、ちょっぴり後悔しました。