トランペットを練習していてぶつかる壁は数知れずキリがないようにも思えてしまうのですが、
レッスンをしていて生徒さんが悩むスタミナや高音域、コントロールに関して言えば
だいたいが息の使い方が原因の大部分だなと感じます。
感じはするのですが、これを説明するのは本当に難しいです。
トランペットは唇と口の中と息、マウスピースへのプレスの量…
いろいろ要素のトータルバランスで音をコントロールするので
どの要素にどのくらいの比重を置くのかは人それぞれですし、
その時々の成長段階やコンディションでも変わっていきます。
筋肉は急には増えませんし、日常生活で使わない筋肉もたくさん使います。
いろいろな基礎練習や曲練習に取り組みながら
少しずついろんな箇所の使い方を身体に覚えさせていきます。
バテやすい方にひとつ、考え、試していただきたいのは、
「バテる時どこがバテるか」ということでしょうか。
身体と唇。
唇のほうが身体より先にバテる方は息が使えてない場合がレッスン内では多いです。
そういう方は一度 首、肩、腕の筋肉を緩めて吹いてみて、
響きが変わるか試してみてはいかがでしょうか。
意外と身体が柔らかくなっている方が少ない力で響く音にならないでしょうか。
このあたりも音域との兼ね合いでりきみ具合は変化するのでやっぱりバランスなのですが、
お腹や背中の大きな筋肉を使うためにはそのまわりの筋肉がガチガチに力んでいると
思うようにパワーが出せないですし、
背中やお腹がうまく使えると、中音域などは
「こんなに楽なのに息がスムーズに流れるのか」
という発見があるかもしれません。