先月?くらいにEテレの某クラシック音楽番組にて、作曲家の人気ランキングみたいなものを発表していて、そのランキングでは苦手な作曲家の1位が3年連続ブルックナーでした笑
なんとなくわからくもないというか、僕もあまり好んでは聴かないです笑
周りの人に聞くと、出番の関係かトロンボーン、テューバ奏者の人はブルックナーが好きな人が多い印象です。
そんなあまり人気のない?ブルックナーですが、音源として個人的に衝撃を受けたのはチェリビダッケがミュンヘン・フィルと来日した際の交響曲5番の録音です。
録音嫌いで有名だったチェリビダッケですが、ブルックナーはグラモフォンから交響曲全集が出ているのと、EMIからいくつかリリースされていますが、演奏そのものは良いのですが、音色や空気感がちょっと残念な感じな気がしていました。
が、2006年になって86年にサントリーでライブ録音された音源が出たのです。これが内容も録音状態もとても素晴らしく、初めてブルックナーを楽しく聞けた気がしたのを覚えています。
フルトヴェングラーを敬愛し、禅の思想にも影響を受けたチェリビダッケの演奏は晩年になるほどテンポが遅くなっている傾向がありますが、このブルックナーもかなり遅いです。
遅いのですが、それによってブルックナーの書いた音の絡みがより具体的に聴こえて、噛み締めながら聞くことができます。結構不思議な体験ができるCDです。
はじめてブルックナーを聴く方には全くおすすめできないのですが、未聴の方は面白い音源じゃないかなと思います。

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