今週のレッスンは息の使い方についてアドバイスすることが多かったので今日はそのことについて書いてみようかなと思います。
僕も20代の時、レッスンを受けるなかで、息の使い方について言われることが多い時期がありました。トランペットは息と唇のバランスが重要なのですが、トランペットを吹くことに問題を抱えている時に、そのバランスや息の使い方にもっと良い方法があったとしても、このバランス感覚は言葉だけでは伝えることができません。
僕自身もそうでしたが、何度かレッスンをしてもらいながら、ふたりで観察をしていき、いくつかの方法を試していい感覚が得られるとそれを持ち帰って一人でもそれができるか試してみる。するとレッスンではいい状態だったのにしばらく一人で吹いているとよくわからなくなってしまうということを繰り返していくうちに、自分でもどういう時がよくて、どうすると良くないのかが少しずつわかって、自分で良い状態を得る方法がわかっていった感じでした。
今週はたまたま重なったのですが、息の使い方を変えてみたところ、1回目に吹いたときにはもたなかったフレーズが持つようになった生徒さん、いつもよりも高い音が出せた生徒さん、滑らかにフレーズがつながった生徒さんがいらっしゃいました。それがゴールではなくて、それを定着させて、その使い方でもっとこうして…という感じになるのが大変なのですが、息の使い方はやっぱり大切だなと改めて感じた1週間となりました。
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