僕の世代の吹奏楽出のトランペット吹きにとって、1993年に吹奏楽コンクールの課題曲の1曲、マーチ「潮煙」はかなり衝撃的でした。
当時中学生だった僕も、初めて聴いた時は先輩と合わせて「シブっ!!!」とコンクール課題曲という言葉からかけはなれた、まるで刑事ドラマのオープニングを思わせるハードボイルドな曲調に狂喜乱舞しました笑。
トランペットのソロがこれでもかっというくらいフューチャーされているのもたまらないポイントでしたが、吹いてみるととても難しかったです。というか当時は吹けませんでした…。
このブログを読んでいる人はたぶんトランペットを吹いたことがある方が大半だと思うので説明しても大丈夫だと思いますが、このソロ、運指が
「20202〜020 20202〜020 202〜0202〜020201001〜2〜」
となっていまして、トランペットの「指かぶり密集地帯」と呼ぶかはわかりませんが、同じ指の繰り返しで音階を吹く音域を唇と息の操作で旋律のリズムに合わせてなかなか高速にコントロールしなければできないフレーズになっています。
僕の中学では(というか他の学校も)この曲を課題曲として選びませんでしたが、中学から始めたばかりの当時の自分にとってはカッコよく吹きたいと憧れるけれどまったく歯が立たないという曲として強烈に記憶に刻まれた曲でした。
同世代のトランペット仲間でこの曲の話がでて、みんな同じ印象だったのが面白かったので、今日はそんなお話でした。
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